「病は気から」という慣用句は古今東西において広く使われてきたが、近年、その科学的メカニズムが解明されつつある。
人体の恒常性は、脳を含む全身の臓器が連携して働くことで護られており、それらの連携機構の破綻が疾病の発症につながることが明らかになって来た。
とりわけ、脳と身体をつなぐ神経系や免疫系の 役割の理解が大きく進み、これまで原因が不明であった複雑な病態の機序解明と治療方法の開発に繋がりつつある。
本公開講座では、お二人のエキスパートの先生方をお招きして 「心と身体は どのように繋がっているのか？心と身体の健康を保ち病から護るとはどういうことか？」について最新のサイエンスでどこまで解き明かされているかをわかり易く解説して頂く。
さらに疾病の治療や予防への応用について今後の展望をお話し頂き、 生命科学研究や医学研究への興味を誘う。