会長挨拶
Greeting
第12回 日本感染管理ネットワーク学会学術集会の開催にあたって
会長 藤田 昌久
日本医科大学付属病院
このたび、第12回日本感染管理ネットワーク学会学術集会を、2024年5月31日(金)から6月1日(土)の2日間、つくば国際会議場において開催させていただくことになりました。
この3年間は新型コロナウイルス感染症の影響により、各学術集会は延期またはWEB開催やハイブリッド開催となり、現地での集約的な開催は見合わせを余儀なくされました。 しかしながら学会参加の醍醐味でもある人と人のネットワーク作りや習学的意義を改めて深く考えさせられ、今回の学術集会は基本現地開催としました。
この3年間は新型コロナウイルス感染症の影響により、各学術集会は延期またはWEB開催やハイブリッド開催となり、現地での集約的な開催は見合わせを余儀なくされました。 しかしながら学会参加の醍醐味でもある人と人のネットワーク作りや習学的意義を改めて深く考えさせられ、今回の学術集会は基本現地開催としました。
今回の大会テーマは「感染管理の 和 ~英知と技能の融合~」としました。
「和」には、様々な意味があります。「仲よくすること。互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあること。=協働」「仲直りすること。争いをやめること。=協調」「調和のとれていること。=バランス」「ある数や式に他の数や式を加えて得られた結果の数や式。=蓄積、重なり」。
感染管理に関わる全ての医療職の方々は、突如としてCOVID-19の世界的な流行という未曽有の事態への対応を余儀なくされましたが、患者のみならず自身や家族を含めた全人的な医療を実践し、この苦難に適切に対応されてきたと思います。その過程の中で私たち感染管理看護師は言わずもがな、「和」の意識を持ちながら、組織全体として成果を見出すために知見を広げ、数多の学びとともに現在に至っているのではないか思います。
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行となり、大きな区切りの時となりました。こうした機会に、感染管理看護師としてこれまで得た英知や経験を統合し、且つこれまでの自分たちの道筋を建設的に振り返り、感染管理の実践に欠くことのできない「和」の重要性を以って、今後の感染管理の発展のために見聞を広め、学びを得る機会としたいと考えております。
現在、代表理事をはじめ学術集会担当理事や実行委員を中心として、興味を持って多くの方にご参加いただけるよう、本テーマに沿ったプログラムや企画・運営について鋭意検討しております。
最後になりますが、本学術集会を開催するにあたり、ご支援・ご指導・ご鞭撻諸頂く先生方、並びに会員、法人会員等ご関係の皆様には引き続き高配賜りますとともに、心より感謝の意を申し上げ、会長のご挨拶とさせていただきます。