第13回日本感染管理ネットワーク学会学術集会

ICNJ

会長挨拶

Greeting
会長 橋本 丈代
福岡大学病院

このたび、第13回日本感染管理ネットワーク学会学術集会の大会長を拝命しました福岡大学病院の橋本丈代と申します。
 本会は2025年5月9日(金)から5月10日(土)の2日間、福岡国際会議場において開催いたします。九州の地で開催するのは、2016年第5回学術集会大分大会(赤峰みすず大会長)以来、9年ぶりです。2020年に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生して以降は、学術集会の運営も難しいものとなっていましたが、徐々に活気を取り戻したように思います。
 さて、2025年第13回のテーマは「Mission Action Passion~しなやかにつなぐ・つながるICNを目指して」としました。
 2023年に日本感染管理ネットワーク(以下ICNJ)は発足20周年の節目を迎え、この20年間に感染管理や感染看護に携わる看護師は増え、ICNJの会員数は2000人を超えています(2024年3月末)。資格制度も当初の認定看護師・専門看護師に加え、特定行為研修の習得など発展を遂げており、様々なキャリアをもって、感染管理や感染看護の職務に従事しています。また医療を取り巻く環境は激動と言っても過言ではないほど大きく変化しています。特にコロナ禍の4年間では、ICNは様々な困難に直面しながらも自施設内外で柔軟にダイナミックな活動を展開してきたことと思います。
 また、2024年に発災した能登震災においても他団体と連携して、被災地のICNや全国のICNが感染対策支援に関わるなどそのフィールドの拡がりと社会的役割発揮がなされてきました。
本テーマにある
Mission:使命や役割、存在意義。社会において果たすべき役割
Action:前に踏み出す力、チームで働く力
Passion:情熱をもって臨む
COVID-19の経験を経て、2024年度の診療報酬改定においては益々新興感染症に対応する体制づくりや地域のリソースとして、ICNがより活用できる仕組みづくりやネットワークの構築・強化が期待されています。そして、他職種や他団体とよりよい関係構築を意識しつつ、レジリエンスを高めながら変化にしなやかに対応する力も求められていると考えます。
この機会にぜひ自身のICNとしてのキャリアを見つめ、前に進む力の糧にしていただければと思います。現在、ICNJ代表理事、学術集会担当理事、実行委員を中心として本大会の準備を進めております。皆様とこの福岡の地でお会いできますことを楽しみにしております。
 最後になりますが、本学術集会を開催するにあたり、ご支援、ご助言を賜る諸先生方、会員、法人会員の皆様には引き続きご高配を賜りますようお願い申し上げます。

令和6年4月30日