BPCNPNP2025 合同年会BPCNPNP2025 合同年会

会長挨拶

このたび第47回日本生物学的精神医学会、第35回日本臨床精神神経薬理学会、第55回日本神経精神薬理学会の各学術大会を合同年会(通称:BPCNPNP2025合同年会)として2025年11月13日(木)~15日(土)の期間で、国立京都国際会館(京都市左京区)にて開催する運びとなりました。

今回、合同大会のテーマを「精神疾患の世界を変える ~野望を持って理想を目指せ!」としました。精神疾患克服に向けて、その病態解明から薬物治療に至るまで先人と共に我々はこれまで多くの努力とそれに伴う進歩を手にし、現在も活発に研究活動が行われています。本大会ではそうしたこれまでの動きを踏まえ、先人たちの成果を基にさらに強い意志を持ってその成果を大きく飛躍させるきっかけとなることを目指し今回のテーマを設定いたしました。もちろんこうしたテーマは精神疾患に罹患した患者さんと関係者の皆様にその結果を還元できるものと考えております。

各学会はその設立趣旨として「精神疾患の原因を解明し診断法・治療法開発につなげる」(日本生物学的精神医学会)、「臨床精神神経薬理学を発展させ、精神科薬物療法を向上させる」(日本臨床精神神経薬理学会)、「心と神経の薬の研究と開発、適正使用を進める」(日本神経精神薬理学会)を掲げておりますが、それぞれが精神疾患に伴う課題の解決を目指している点でその目的は共通しており、また実際の活動内容はお互いに補完的な部分が多くあります。そのため今大会テーマをより現実的なものとするため合同で学術大会を開催することと致しました。こうした目標のもと、内容を充実させ多くの方々にご参加いただくべく鋭意準備を進めております。

秋たけなわの京都は、学問をするにも寛ぐにもとても良い季節で、古くは光源氏の青海波を際立たせた京の紅葉を楽しんでいただくのにも絶好の時期になります。食に目を向ければ秋は脂がのる鯖ずしの時期ですし、栗や小芋、茸など食が充実する季節でもあります。豊かな京都の秋を楽しみつつ、日本の精神医学発祥の地ともいえる岩倉の地で皆様とお会いできることを楽しみにしております。

第47回日本生物学的精神医学会(JSBP)
会長 中尾 智博
(九州大学大学院医学研究院 精神病態医学)
第35回日本臨床精神神経薬理学会(JSCNP)
会長 尾関 祐二
(滋賀医科大学 精神医学講座)
第55回日本神経精神薬理学会(JSNP)
会長 橋本 亮太
(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神疾患病態研究部)