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Greetings
ご挨拶
第98回日本細菌学会総会開催にあたって
藤永 由佳子
金沢大学医薬保健研究域医学系細菌学
金沢大学医薬保健研究域医学系細菌学
このたび、第98回日本細菌学会総会を担当させていただくことになりました金沢大学の藤永由佳子です。
⽇本細菌学会は、1902年に開催された第1回⽇本医学会(⽥⼝和美会頭、北⾥柴三郎副会頭の指揮による微⽣物・寄⽣⾍・衛⽣学の連合部会)に源を発しています。その後、1927年に北⾥柴三郎総会⻑の指揮の下、第1回衛⽣学微⽣物学寄⽣⾍学聯合学会(第1回⽇本細菌学会総会)が開催されました。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、病原細菌の発⾒が近代医学に⼤きなインパクトを与えた時代に⽣まれた本学会は、⽇本において最も⻑い歴史と伝統を持つ学術集会の1つです。近年は、新型コロナウイルスなど新たな病原体の出現や薬剤耐性菌の蔓延などが⼈類を脅かす事態となっており、感染症研究の社会的重要性および学術的意義は極めて⼤きいものであると⾔えます。これまで日本細菌学会では、細菌学、真菌学、感染症学、免疫学、感染疫学、環境微⽣物学、検査学、ワクチン開発、抗微⽣物薬開発などのテーマを中⼼に幅広い学部・分野の研究者が、様々な視点から最新の学術研究成果を持ちより、極めて学際的かつ活発な学術交流がなされてきました。
第98回総会は、このような歴史と伝統を踏まえ、微⽣物を研究対象とした多様で縦横断的な学術交流の場を提供することにより、我が国そして世界の今後の感染症医療、延いては⽣命科学の発展に貢献できればと考えています。
補足:総会のテーマは、『菌たちはどう生きるか?』といたしました。アカデミー賞など多くの映画賞を受賞したスタジオジブリ宮崎 駿 監督作品のアニメーション映画のタイトルから思い浮かべたものです。本総会が、『細菌や真菌などの微生物が生きること』に関わるすべての研究の発表の場となり、多様な分野から皆様がご参加されることを祈念申し上げます。