第48回
日本鉄バイオサイエンス学会学術集会
第48回
日本鉄バイオサイエンス学会学術集会
Program
プログラム
大会長からのメッセージ
本日より第48回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会の演題募集を開始いたしました。
今回の学術集会では鉄欠乏、鉄毒性、栄養素としての鉄などのトピックを通して多面的な視点から「生物における鉄」に関して議論を進めたいと思い、4つのシンポジウムを企画致しました。
栄養素としての鉄(仮題)のシンポジウムでは臨床で鉄欠乏、鉄毒性と対峙しておられる先生方や栄養素としての鉄の研究に携わっておられる先生方の講演、パネルディスカッションを通して栄養士の方々とも一緒に、健康長寿を目指した鉄との付き合い方を議論したいと思っております。
鉄欠乏が惹起する多様なアウトカム(仮題)のシンポジウムでは、solidな基礎研究、臨床、成長など、鉄欠乏が関わる最新の話題を提供して戴き、想定外に大きな鉄の役割に関して議論できればと思います。
鉄毒性に関しては、近年注目を集めているフェロトーシスを取り上げました。フェロトーシスは膜脂質、鉄が重要であることは論を待ちませんが、セレンの重要性も注目されつつあります。本シンポジウムでは若手の先生方を中心にフェロトーシスのメカニズム解析に関わる最新の話題を提供して戴き、フェロトーシスを新たな視点から俯瞰する議論をしたいと思います。
日本鉄バイオサイエンス学会の大きな特徴はヒトの臨床、基礎研究だけではなく、生物種を超えて植物、微生物の鉄に関する研究に従事する研究者が集う学会である点です。私も鉄バイオサイエンス学会でヒトなどの動物の鉄輸送体は大きなタンパク質(トランスフェリン)、植物では低分子化合物(シデロフォア)であることを知ったことは、その後の研究推進の上で大きな財産となりました。そこで、今後もその日本鉄バイオサイエンス学会の魅力を継承、発展できるよう、4つ目のシンポジウムでは生物種を超えて鉄に関するオリジナルな研究を展開されている気鋭の若手研究者にご講演をお願いしました。
今年の学術集会では日本鉄バイオサイエンス学会の特徴を活かしつつ、学会の新たな方向性を考えることができればと思っております。これまで学術集会に集ってくださった皆様はもちろんですが、栄養士の方々を始め、少しでも鉄にご興味をお持ちの方にご発表、ご参加して戴ければと思っております。
多くの方々のご参加をお待ち申し上げております。
2024年4月1日
第48回日本鉄バイオサイエンス学会学術集会
会長 岩井 一宏
(京都大学理事・副学長、大学院医学研究科教授)
プログラム
シンポジウム01 鉄研究のニューフロンティア(仮題)
日時:8月30日(金)14:40-16:40
座長:平山 祐(岐阜薬科大学 薬学部 薬化学教室)
簗取 いずみ(京都大学 大学院医学研究科 細胞機能制御学)
演者:田畑 亮(明治大学)
田中 敦(山形大学 医学部 メディカルサイエンス推進研究所)
吉永 正憲(京都大学 大学院医学研究科 医化学分野)
小林 高範(石川県立大学 生物資源工学研究所)
簗取 いずみ(京都大学 大学院医学研究科 細胞機能制御学)
シンポジウム02 鉄欠乏が惹起する多様なアウトカム(仮題)
日時:8月31日(土)10:00-11:40
座長:川端 浩(京都医療センター)
小船 雅義(札幌医科大学医学部 血液内科学)
演者:濱野 高行(名古屋市立大学 大学院医学研究科 腎臓内科学)
雄長 誠(株式会社ファンケル 総合研究所 基盤技術研究センター・生体機能分析グループ)
江川 美保(京都大学 大学院医学研究科 婦人科学産科学)
稲垣 毅(群馬大学 生体調節研究所 代謝エピジェネティクス分野)
シンポジウム03 フェロトーシス研究の新展開(仮題)
日時:8月31日(土)12:50-15:00
座長:日野 啓輔(周南記念病院 消化器病センター)
藤田 宏明(京都大学 大学院医学研究科 細胞機能制御学)
演者:斎藤 芳郎(東北大学 大学院薬学研究科 代謝制御薬学分野)
加藤 裕教(大阪公立大学 理学研究科 機能生化学研究室)
松岡 悠太(京都大学がん免疫総合研究センター)
諸石 寿朗(熊本大学 大学院生命科学研究部(医)分子薬理学講座)
藤田 宏明(京都大学 大学院医学研究科 細胞機能制御学)
シンポジウム04栄養素としての鉄(仮題)
日時:8月31日(土)15:00-16:50
座長:豊國 伸哉(名古屋大学 医学系研究科 生体反応病理学)
岩井 一宏(京都大学 大学院医学研究科 細胞機能制御学)
演者:張替 秀郎(東北大学 大学院医学系研究科 血液内科学分野/東北大学病院長)
宮西 浩嗣(札幌医科大学 医学部 腫瘍内科学)
吉田 宗弘(関西大学 化学生命工学部 栄養化学研究室)