プログラム

Program

※2025年2月時点での予定であり、今後変更される可能性があります

蛋白質基礎講座

大会前日 6月17日(火)13:30-14:15 【講演言語:未定】
TBA

オーガナイザー:廣明 秀一(名古屋大学)、白井 宏樹(理化学研究所)

演者:TBA

TBA

シンポジウム

6月18日(水)9:15-11:45 【講演言語:日本語】
構造生物情報学の潮流と創薬

オーガナイザー:井上 豪(大阪大学)、広川 貴次(筑波大学)、由良 敬(早稲田大学)

演者:永田 崇(京都大学)、大上 雅史(東京科学大学)、森脇 由隆(東京科学大学)、桜庭 俊(量子生命科学研究所)、池田 和由(理化学研究所)

本シンポジウムでは、AI技術と生物情報学の革新、特にAlphaFoldによるタンパク質構造予測の進展に焦点を当てます。タンパク質の三次元構造と機能、相互作用メカニズム、バイオインフォマティクスの進歩を共有し、構造予測の新手法や進化との関係、AIと構造生物学を融合した創薬プロセスや解析技術を探り、AIの限界と未来の可能性について議論します。また、研究者間の技術共有や新たなコラボレーションの促進を目指します。

若手奨励賞シンポジウム

6月19日(木)9:15-11:30 【講演言語:英語】

座長:池口 満徳(横浜市立大学)、古賀 信康(大阪大学)

ワークショップ

年会初日 6月18日(水)

6月18日(水)9:15-11:45 【講演言語:英語】
WS1 分子機械改造

オーガナイザー:野地 博行(東京大学)、飯野 亮太(分子科学研究所)

演者:原島 崇徳(分子科学研究所)、上野 博史(東京大学)、古田 健也(情報通信研究機構)、元根 啓佑(大阪大学)、住吉 里英子(東京大学)、季高 駿士(東京大学)、久保 進太郎(理化学研究所)

蛋白質構造予測や新規蛋白質構造設計が新しいステージに移行したが、触媒反応と共役して大規模な構造変化をする分子機械の機能予測や設計は未だ極めて困難である。そのような中でも、近年特筆するべき成果が報告されている。本ワークショップでは、独創的なアイデアで分子機械の改造・再設計に成功している例を取り上げる。加えて、今後の合理的設計の可能性について議論したい。

6月18日(水)9:15-11:45 【講演言語:日本語】
WS2 フォ−ルドしていない構造が重要!

オーガナイザー:岩崎 憲治(筑波大学)、廣明 秀一(名古屋大学)

演者:鎌形 清人(岐阜大学)、安保 勲人(前橋工科大学)、上野 隆史(東京科学大学)、浅井 彩花(名古屋大学)、螧原 望来(筑波大学)

AlphaFoldにノーベル賞が授けられたが,「折れたたまれていないunstructuredな領域」こそ,タンパク質の機能を理解するのには重要である。核内のタンパク質は半分近くがそのようなUnstructured タンパク質であり,しかし,それらが主にがんの原因となっていることはゲノムワイドな解析などで確かなものとなっている。抗体も届かないこの核内のタンパク質の解析に挑む最先端の研究を議論する。

6月18日(水)9:15-11:45 【講演言語:日本語】
WS3 リン脂質膜を支配するタンパク質科学のアンサンブル

オーガナイザー:竹田 弘法(神戸大学)、渡邊 康紀(山形大学)

演者:長田 重一(大阪大学)、阿部 一啓(北海道大学)、赤羽 しおり(立教大学)、丸山 達朗(微生物化学研究所)、竹田 弘法(神戸大学)、渡邊 康紀(山形大学)

リン脂質は、自己集合することで「リン脂質二重層」と呼ばれる高次構造を形成し、細胞やオルガネラを形作る。リン脂質二重層は、リン脂質のフリップ/スクランブル・トランスポートによる分布制御や膜自身の分解によって、その品質が管理されている。本セッションでは、リン脂質の分布制御や膜ダイナミクスを司るタンパク質に着目して精力的に研究を進めている研究者の最新の知見を紹介し、リン脂質二重層を支配する様々なタンパク質のメカニズムについて議論したい。

6月18日(水)16:00-18:30 【講演言語:英語】
WS4 クロススケール計測が明らかにする生体分子複合体の動的構造と生命機能

共催:学術変革領域研究 A「クロススケール新生物学」

オーガナイザー:稲葉 謙次(九州大学)、杉田 有治(理化学研究所)

演者:仁田 亮(神戸大学)、田中 元雅(理化学研究所)、笠原 健人(大阪大学)、関根 清薫(東北大学)、Tamar Schlick(New York Univ.)、濡木 理(東京大学)

分子・タンパク質レベルからオルガネラ・細胞レベルまでの定量的クロススケール計測、特に細胞内で20〜500 nm程度の大きさの「メゾ複雑体」の構造および動態の計測は、生命現象の作用機序や病気の発症原因を理解するために重要です。様々な計測・解析技術の開発と計算科学も含めた融合により細胞生物学の新しいフレームワークを創出することができます。本セッションでは細胞質・生体膜・核などにおける様々な「メゾ複雑体」に関する最先端の研究を議論します。
6月18日(水)16:00-18:30 【講演言語:日本語】
WS5 動的溶液環境におけるタンパク質自己凝縮:革新技術による新たな生命科学のパラダイムシフト

オーガナイザー:菅瀬 謙治(京都大学)、関山 直孝(京都大学)

演者:菅瀬 謙治(京都大学)、関山 直孝(京都大学)、吉田 紀生(名古屋大学)、猪瀬 朋子(京都大学)、中曽根 祐介(京都大学)、永井 萌土(豊橋技術科学大学)

近年、生命活動の基盤である生体内溶液環境の変動が、タンパク質の液-液相分離やアミロイド線維化といった自己凝縮を引き起こし、神経変性疾患に関与することが明らかとなってきた。このよう現象の解明には原子から細胞レベルまでの各レベルで革新的手法の開発が不可欠である。本ワークショップでは、新たに開発した手法が切り拓く動的溶液環境の世界を探求し、生命科学の新たなパラダイムシフトについて議論する。
6月18日(水)16:00-18:30 【講演言語:英語】
WS6 タンパク質機能の理解と拡張 ~生成的デザインに向けて~

共催:学術変革領域研究 A「タンパク質機能のポテンシャルを解放する生成的デザイン学」

オーガナイザー:寺井 琢也(東京大学)、水野 操(京都大学)

演者:水野 操(京都大学)、北尾 彰朗(東京科学大学)、福田 昌弘(東京大学)、浅田 秀基(京都大学)、大洞 光司(大阪大学)、鈴木 雄太(京都大学)

最先端の計算化学や実験計測を駆使した動的構造解析により、瞬間的に現れるタンパク質の活性化状態を予測・直接観察し、その機能的分子メカニズムを理解できるようになりつつある。この理解に基づき、新しい機能を持つタンパク質の生成的分子デザインが実現できると考えられる。本ワークショップでは、実験・計算化学による原子レベルでのタンパク質機能の解明、および機能性改変タンパク質の創成をテーマに、タンパク質機能の理解と拡張について議論する。
6月18日(水)16:00-18:30 【講演言語:日本語】
WS7 タンパク質ふるまい研究が解き明かす新機能

オーガナイザー:齋尾 智英(徳島大学)、奥村 正樹(東北大学)

演者:森 英一朗(奈良県立医科大学)、齋尾 智英(徳島大学)、Lee Young-Ho(韓国基礎科学支援研究院)、村岡 貴博(東京農工大学)、中村 秀樹(京都大学)、渡部 マイ(東北大学)

タンパク質はfoldしてはじめて機能をもつだけでなく、液-液相分離に代表されるように、変性状態や集合状態での機能的側面も持つため、タンパク質のふるまい自体の研究が非常に魅力的である。本ワークショップでは、タンパク質ふるまい、すなわち、フォールディング、天然変性、オリゴマー凝集、アミロイド線維、そして液液相分離の最新知見を紹介し、タンパク質の状態と機能について議論する。
6月18日(水)16:00-18:30 【講演言語:英語】
WS8 データ同化とマルチスケールシミュレーションの協奏による生命機能解析の最前線

オーガナイザー:伊東 真吾(理化学研究所)、大出 真央(大阪大学)

演者:西村 好史(早稲田大学)、Giovanni Brandani(京都大学)、山下 敦子(大阪大学)、山本詠士(慶應義塾大学)

ハード・ソフト両面の進歩によって分子動力学(MD)計算ではマイクロ~ミリ秒スケールの分子動態予測が可能となった。しかし、微視的な分子動態予測に基づいて生命機能を理解するためには、実験データに基づくベイズ最適化や対象の空間スケールに応じた適切なモデル選択が重要である。本ワークショップでは、シミュレーションによる生命機能研究の現状について理解を深めるべく、データ同化やマルチスケールMD計算に加え、機械学習を用いた最新の研究成果を紹介する。
6月18日(水)16:00-18:30 【講演言語:日本語】
WS9 蛋白質科学会アーカイブWS: 生命科学研究を支える蛋白質生産技術の最前線

オーガナイザー:有森 貴夫(大阪大学)、矢木 真穂(名古屋市立大学)

演者:北條 裕信(大阪大学)、加藤 晃代(名古屋大学)、松長 遼(東京大学)、竹田 浩之(愛媛大学)、有森 貴夫(大阪大学)

生命科学研究において、標的分子の試料調製は欠かせないプロセスであるが、一筋縄ではいかない蛋白質も多い。適切な生産系や精製系の選択に加えて、新しい技術を取り入れることがブレイクスルーに繋がる場合もある。本ワークショップでは、化学合成、無細胞発現系、大腸菌発現系、ブレビバチルス発現系、哺乳動物細胞発現系を用いた蛋白質生産法に精通した演者を招き、各系の特徴や、生産・精製に関する様々な技術を紹介する。

年会2日目 6月19日(木)

6月19日(木)16:00-18:30 【講演言語:日本語】
WS10 天然有機化合物生合成酵素の機能予測・解析・改変の最前線

共催:学術変革領域研究 A「予知生合成科学」

オーガナイザー:寺田 透(東京大学)、新井 宗仁(東京大学)

演者:新井 宗仁(東京大学)、荘司 長三(名古屋大学)、寺田 透(東京大学)、南後 恵理子(東北大学)、脇本 敏幸(北海道大学)、渡辺 賢二(静岡県立大学)

天然有機化合物は、複数の生合成酵素による連続した多段階の反応により合成される。膨大なゲノム情報が蓄積されてきてはいるが、生合成酵素の機能は未解明なものが多く残されている。学術変革領域研究(A)「予知生合成科学」では、このような生合成酵素の遺伝情報を集積するとともに、その機能を予知し、さらに改変することにより、新しい価値を持つ化合物を創出する研究を行っている。本ワークショップでは、最先端の実験技術や計算化学、人工知能を駆使して生合成酵素の機能を予測・解析・改変する研究の最前線を紹介する。
6月19日(木)16:00-18:30 【講演言語:日本語】
WS11 血友病の蛋白質科学、抗体医薬治療と遺伝子治療

オーガナイザー:内山 進(大阪大学)、谷中 冴子(東京科学大学)

演者:大森 司(自治医科大学)、野上 恵嗣(奈良県立医科大学)、堀中 葵寛(東京大学)、市來 美菜(中外製薬株式会社)、加藤 晃一(自然科学研究機構)、内山 進(大阪大学)、山口 知子(東京医科大学)

血液の蛋白質の研究の歴史は長く、古くにはCohnとEdsallによる基礎研究の成果に基づいた血液蛋白質の分画・精製が1940年代に盛んに行われていた。一方、血友病は血液蛋白質が関係する疾患であるが、従来からの血液凝固因子の補充療法に代わり、二重特異性抗体による治療が顕著な効果を上げており、更に2023年には遺伝子治療薬も承認されている。本ワークショップでは、血友病の基礎と治療について最新の情報を整理した上で、血友病を蛋白質科学の観点から俯瞰し、治療のために必要な蛋白質工学について議論する。
6月19日(木)16:00-18:30 【講演言語:日本語】
WS12 翻訳研究の最近の動向 〜遺伝暗号解読の忠実性と正確性に焦点を当てて〜

オーガナイザー:丹澤 豪人(大阪大学)、金森 崇(ジーンフロンティア(株))

演者:清水 義宏(理化学研究所)、長尾 翌手可(東京大学)、茶谷 悠平(岡山大学)、中井 由実(大阪医科薬科大学)、碓井 拓哉(北海道大学)、丹澤 豪人(大阪大学)

蛋白質は、リボソーム上でmRNAの核酸配列に格納されている遺伝情報から、アミノ酸配列へと情報が変換され合成される。この過程において、翻訳に関わる蛋白質・核酸因子は幾重もの校正機能を利用してより正確に翻訳を制御する一方で同時に品質管理も行っている。本ワークショップでは、リボソーム上での翻訳における様々な校正機能のなかで遺伝暗号解読の忠実性と正確性に焦点を当てて最新の研究成果を紹介していただき、議論したい。
6月19日(木)16:00-18:30 【講演言語:英語】
WS13 生体内現象のNMR観測の新展開

オーガナイザー:木川 隆則(理化学研究所)、伊藤 隆(東京都立大学)

演者:伊藤 隆(東京都立大学)、片平 正人(京都大学)、木川 則(理化学研究所)、小柴 生造(東北大学)、西田 紀貴(千葉大学)、谷中 冴子(東京科学大学)

細胞内蛋白質を原子分解能で解析可能なin-cell NMR法を始めとして、生体や細胞を生きたままで計測可能なNMR法は、細胞質内蛋白質のみならず細胞膜局在蛋白質、核酸、抗体、そして代謝物質など多様な分子をそのまま非侵襲に観測可能であり、他の手法では捉えることが困難な様々な生命現象解明に迫ることができる。NMRを用いた最先端研究に取り組む専門家に、最新の成果と今後の展望について発表いただく。

年会3日目 6月20日(金)

6月20日(金)8:30-11:00 【講演言語:英語】
WS14 そのクライオ電子顕微鏡構造大丈夫?〜構造解析の工夫や結果の検証方法をみんなで共有しよう!〜

オーガナイザー:稲葉(井上) 理美(北海道大学)、守屋 俊夫(高エネルギー加速器研究機構)

演者:宮本 大輔(アマゾンウェブサービスジャパン)、ハン・ジュ(パデュー大学)、中村 司(高エネルギー加速器研究機構)、ユアン・イー・リー(自然科学研究機構)、宮下 靖臣(千葉大学)、
オレグ・シツェル(沖縄科学技術大学院大学)

2017年のノーベル化学賞受賞以来、クライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析やトモグラフィー法による構造決定が多くなされている。その一因として、データ測定にかかる時間の短縮、解析方法の多様化し、それに伴い様々なソフトウエアパッケージも利用できるようになったことが挙げられる。一方で、構造解析方法の工夫や解析結果の検証方法に関しては、解析者の経験や知識に依存する部分も多い。本ワークショップでは、若手研究者を中心に、解析や検証の方法に関する独自の工夫、これらの手順を自動化するためのツール開発等について聴講者の方々と共有する場を提供したい。
6月20日(金)8:30-11:00 【講演言語:日本語】
WS15 構造生物学+プラスアルファで解き明かす光合成生物のユビキティ

共催:学術変革領域研究 A「光合成ユビキティ:あらゆる地球環境で光合成を可能とする超分子構造制御」

オーガナイザー:川本 晃大(大阪大学)、池上 貴久(横浜市立大学)

演者:川上 恵典(理化学研究研究所)、山形 敦史(理化学研究研究所)、藤井 律子(大阪公立大学)、松村 浩由(立命館大学)、山本 那菜(大阪大学)、斉藤 圭亮(東京大学)、三島 正規(東京薬科大学)

光合成生物は、熱帯から極地に至るまで、地球上のあらゆる環境に適応しています。このように、地球上の「どこでも光合成を行う能力(光合成ユビキティ)」を可能にした要因として、タンパク質およびタンパク質-色素複合体の環境適応が挙げられます。本セッションでは、光合成生物が持つタンパク質のユニークな機能を多様な研究手法で解明している研究者に、最新の研究成果を発表していただきます。
6月20日(金)8:30-11:00 【講演言語:日本語】
WS16 元素生命学: 生命を構成する多様な元素とタンパク質の相互作用

オーガナイザー:川上 了史(慶應義塾大学)、古川 良明(慶應義塾大学)

演者:川上 了史(慶應義塾大学)、藤原 徹(東京大学)、古川 良明(慶應義塾大学)、藤枝 伸宇(大阪公立大学)、根本 理子(岡山大学)、三原 久明(立命館大学)

生命は進化を通じて利用可能な元素を拡張してきたと考えられている。一つの有力な仮説は、進化により新たに生じたタンパク質が、従来利用できなかった元素と相互作用することで、その元素が生命活動に組み込まれたというものである。本ワークショップでは、タンパク質と様々な元素の相互作用を分子、個体、さらには進化の視点から紹介し、生命がどのように利用元素を変遷させてきたのか、そしてそのさらなる拡張の可能性について議論する。
6月20日(金)8:30-11:00 【講演言語:日本語】
WS17 細胞・構造生物学が解き明かす免疫関連シグナル誘導の最前線と創薬応用

オーガナイザー:田中 良和(東北大学)、真壁 幸樹(山形大学)、尾瀬 農之(北海道大学)

演者:真壁 幸樹(山形大学)、黒木 喜美子(北海道大学)、堤 尚孝(東京科学大学)、南 未来(北海道大学)、沼本 修孝(岡山大学)、田中 良和(東北大学)

昨今、蛋白質を研究するためのさまざまな方法論が開発されており、これらを融合することにより、これまで説明しきれなかった生命現象を一層深く理解し、また新技術へと応用することができる。本ワークショップでは、免疫系発動を担うシグナル伝達・誘導の分子機構を細胞・構造生物学の手法を組み合わせることではじめて解き明かすことができた最先端の研究例を踏まえ、蛋白質科学研究の役割や創薬研究なども含めた今後の展開ついて議論したい。
6月20日(金)8:30-11:00 【講演言語:日本語】
WS18 細胞制御機構の包括的理解のためのプロテオーム解析技術

オーガナイザー:小寺 義男(北里大学)、太田 信哉(北海道大学)

演者:澤崎 達也(愛媛大学)、小谷 典弘(埼玉医科大学)、丹羽 達也(東京科学大学)、川島 祐介(かずさDNA研究所)、河野 信(北里大学)、白石 千瑳(名古屋大学)

近年のプロテオーム解析技術の進歩によって、単純なタンパク質の発現量解析のみならず、リン酸化や糖鎖などの翻訳後修飾を受けたタンパク質の解析、タンパク質局在や相互作用解析などを簡便に網羅的に行えるようになった。本セッションでは、細胞内の各種の分子機構解明に対して、プロテオーム解析技術がどのように使用されているかという点に焦点をあて、主にプロテオミクス研究者による研究例を紹介する。
6月20日(金)15:40-18:10 【講演言語:日本語】
WS19 時間タンパク質学:時を生み出すタンパク質分子とその実体

共催:学術変革領域研究 A「時間タンパク質学:多様な「時」を生み出す タンパク質マシーナリー」

オーガナイザー:吉種 光(東京都医学総合研究所)、秋山 修志(自然科学研究機構 分子科学研究所)

演者:吉種 光(東京都医学総合研究所)、廣田 毅(名古屋大学)、前田 明里(名古屋大学)、古池 美彦(自然科学研究機構)、向山 厚(福井県立大学)、大出 晃士(東京大学)

「時間タンパク質学」とは、周期的な生命現象や一定の経過時間を計るタイマーのような生命現象、それらの背景にある「時を生み出すメカニズム」にタンパク質分子の機能や構造の観点からアプローチする学問領域です。本シンポジウムでは、哺乳類、植物、バクテリア等の計時システムを研究されている第一線の研究者をお招きし、「時を生み出すタンパク質分子」の実体、進化、そして多様性について種横断的な議論を行います。
6月20日(金)15:40-18:10 【講演言語:英語】
WS20 PS- APPA- KPPS-PSSJ joint workshop: Protein Science from classical to latest approaches

オーガナイザー:李 映昊(Korea Basic Science Institute)、奥村 正樹(東北大学)、齋尾 智英(徳島大学)

演者:Jean Baum(Rutgers Univ.)、Kurt Krause(Univ. of Otago)、Kyung-Jin Kim(Kyungpook National Univ.)、栗栖 源嗣(大阪大学)

Protein science has been developed by a wide range of technologies, including structural biology, biophysics, and so on. Considering the next era of protein science, it is necessary to learn from the past and latest deep technologies and to actively exchange ideas internationally. In this workshop, we are planning to introduce the latest cutting-edge research, which will lead to the development of protein science in the world.
6月20日(金)15:40-18:10 【講演言語:日本語】
WS21 計算科学による抗体デザイン

オーガナイザー:赤澤 陽子(産業技術総合研究所)、松田 知成(京都大学)

演者:梅津 光央(東北大学)、黒田 大祐(国立感染症研究所)、松田 知成(京都大学)、福澤 薫(大阪大学)、黒田 裕(東京農工大学)

計算科学を利用した蛋白質の高機能化や改変技術はAI技術の発達に伴い爆発的に研究が進められています。これは抗体も例外ではなく、抗体設計への応用や抗体成熟機構の理解にも利用されてきています。本ワークショップでは、膨大な配列情報や構造情報を基にin silico解析で抗体を予測・デザインできる技術について最前線におられる先生方にご講演を頂き、現状の課題について議論したいと思います。
6月20日(金)15:40-18:10 【講演言語:日本語】
WS22 AIで理解を深める細胞内の情報伝達と機能制御を司る多様な生命分子メカニズム

オーガナイザー:米澤 康滋(近畿大学)、土屋 裕子(産業技術総合研究所)

演者:土屋 裕子(産業技術総合研究所)、近藤 寛子(北見工業大学)、白木 琢磨(近畿大学)、宮下 尚之(近畿大学)、米澤 康滋(近畿大学)

AI(機械学習・深層学習)の活用は生命科学研究においても様々な知見を創造している.一方、特に国内に於いては「AI利用が困難と思われる生命科学研究領域にAIを活用する可能性や革新性」についての議論と認識が十分ではないと思われる.本ワークショップでは多様な生命現象をターゲットとした最先端のAI研究事案を紹介しながら、AIを駆使する事で生命の根本的理解を深化する試みと将来の可能性に関して議論を深めたい.

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