大会長挨拶
Greetings
リハビリテーション・ケア合同研究大会 大阪2025
大会長 島田 永和
はぁとふるグループ代表
~「動く」が支える 人・地域・日本~
このたび、リハビリテーション・ケア合同研究大会2025大阪を2025年11月21日(金)から22日(土)の2日間、マイドームおおさかにて開催する運びとなりました。
この大会は、一般社団法人日本リハビリテーション病院・施設協会、一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会、一般社団法人全国デイ・ケア協会、一般社団法人日本訪問リハビリテーション協会、全国地域リハビリテーション研究会、全国地域リハビリテーション支援事業連絡協議会、NPO法人日本リハビリテーション看護学会の7団体が合同で開催する学術集会です。
本研究大会は実際に臨床現場で日々、さまざまな課題を持つ方に接している人たち(全国の病院、診療所、在宅サービス事業所、介護施設、福祉施設、行政機関など)が集まり、議論するところが特徴だと考えております。
今回、この大会のテーマを「動いてナンボ!動かしてナンボ! ~『動く』が支える人・地域・日本~」とさせていただきました。私自身、スポーツ医学を学ぶ過程でリハの重要さに気付き、さらに、この方法論はスポーツ選手のみに当てはまるものではなく、すべての臨床現場に用いられるべきだと考えるようになりました。そして、それは予防や健康増進の分野にも適した考え方だと確信するに至ったのです。それがこのテーマに凝縮されています。
ケガをしても、どこかが痛くなっても、手術後でも、これまでは社会通念上、ともかく安静が指示されてきました。安静は、身体を弱らせます。その期間は必要最低限の長さにするようにしなければなりませんし、同時に、患者さんご本人に、動くことの重要性をご理解いただき、安全な方法でこれまでと同じように動くことを続けていただかねばなりません。
また、ライフステージに合わせて、ご自身が積極的に身体を動かすことで、健康は維持されやすいですし、病気の予防にもなるはずです。それは、人々や地域を勇気づけるでしょうし、人口など社会構造が変化する中で持続性の課題が議論の俎上にある社会保障制度のためにも有効と信じています。
動くことの啓発や具体的な内容の指導に当たる私たちの責任は重大です。大会ではこれからの活動について、議論を深め、実りあるものにしたいと考えています。