ご挨拶
会長ご挨拶
会長 古郡 規雄
獨協医科大学精神神経医学講座
第38回日本総合病院精神医学会総会を、2025年11月21日(金)・22日(土)の2日間にわたり、栃木県宇都宮市のライトキューブ宇都宮にて開催いたします。本総会のテーマは「リエゾン精神医学の実践と研究の交差点~活性化されたケアを世界へ~」です。このテーマには、総合病院精神医学の臨床実践と研究成果を密接に結びつけ、科学的根拠に基づいた患者中心の包括的ケアをさらに深化させたいという強い願いが込められています。
本学会は、その名の通り総合病院を中心に活躍する医療従事者が集う場ですが、今回は特に学術色を強め、研究としての視点も重視したプログラムを構築しております。リエゾン精神医学は、心身医療や連携医療の要となる分野であり、その発展には実践から得られる知見だけでなく、基礎研究や国際的な科学的エビデンスを積極的に取り入れることが不可欠です。本総会では、最新の研究成果を共有し、それを臨床にどのように応用できるかを多職種間で議論する機会を提供いたします。
また、本総会では多職種連携や国際的な視点を含め、より深い学問的議論を促進することで、参加者がそれぞれの専門性を高め、医療の質を向上させるヒントを得られる場を目指します。さらに、若手研究者や臨床医が最新の研究に触れる機会を増やし、総合病院精神医学の未来を担う人材の育成にも力を入れております。これにより、リエゾン精神医学を基盤とする持続可能な医療のモデルを国内外へ発信し、社会全体に貢献することを目標としています。
本学会が、医療従事者としての成長のみならず、科学者としての知的好奇心を満たす場となるよう、実行委員会一同鋭意準備を進めております。多くの皆様のご参加と活発なご議論を通じて、より学術的で実りある総会となることを心より願っております。