MBSJ2024 画像コンテスト / MBSJ2024 Image Contest
優秀賞 / Excellence Award
フォト部門 / Photography Category
P-01
絶望
ウェスタンブロッティングの実験結果を捉えたものです。目的のタンパク質を確認するための重要なバンドに小さな泡が発生し、結果が歪んでいます。この泡は、科学者が日々直面する実験の課題の一つを象徴しており、ほんのわずかな要素でも結果に大きな影響を与えることを示しています。実験は時に予期せぬ結果を生み出しますが、失敗もまた、次の成功へのステップとなります。この画像は、科学者がデータと向き合い、精度を追求する日々の挑戦を表現しています。
武 千メイ
アートワーク部門 / Artwork Category
A-06
タンパク質精製
組み換えタンパク質の細胞内での発現および、抗タグ抗体を用いた免疫沈降による精製をイメージしたイラストです。
北嶋 杏菜
エントリー画像 / Entries
フォト部門 / Photography Category
アートワーク部門 / Artwork Category
フォト部門 /
Photography Category
P-01
絶望
ウェスタンブロッティングの実験結果を捉えたものです。目的のタンパク質を確認するための重要なバンドに小さな泡が発生し、結果が歪んでいます。この泡は、科学者が日々直面する実験の課題の一つを象徴しており、ほんのわずかな要素でも結果に大きな影響を与えることを示しています。実験は時に予期せぬ結果を生み出しますが、失敗もまた、次の成功へのステップとなります。この画像は、科学者がデータと向き合い、精度を追求する日々の挑戦を表現しています。
武 千メイ
P-02
非対称分裂をするヒト神経芽腫培養細胞
ヒトの小児がんのひとつである神経芽腫の培養細胞は、非対称分裂することが知られている(Izumi et al. PNAS, 2012)(Izumi et al. Cancer Res., 2014) (Izumi et al. Stem Cells, 2022)。図は、ヒト神経芽腫の培養細胞SH-SY5Y細胞の非対称分裂の様子。NuMAが両極の紡錘体極に局在する一方、NuMA cortexが、左側の娘細胞だけにあり(矢頭)、また中心小体appendageタンパク質であるOdf2のシグナルは、左右の娘細胞で異なる。Odf2のシグナルが強い方が母中心体(大矢印)であり、シグナルの弱い方が娘中心体(小矢印)である。
泉 秀樹
P-03
DIYライトシート顕微鏡によるマウス全脳3Dイメージング
我々は近年、光学を専門としない生命科学研究者が、市販機の 1/10 以下のコストで導入できるDIYライトシート顕微鏡descSPIMを考案した。本画像は、descSPIMで撮像したthy1-H-YFPマウスの透明化全脳3Dイメージであり、一部の神経細胞に発現するYFPを緑色、propidium iodideで染色した細胞核を桃色で示している。
大友 康平
P-04
A Heart Island in A Blue Ocean
オルガネラ観察時、偶然にも浮かび上がってきたハート型。顕微鏡の焦点は完全でないが、そこに現れた完全なハートに、混沌の中に見出す生命を感じる。
志村 大輔
P-05
神経成長の最前線:骨格と配管
神経突起の先端(成長円錐)におけるF-アクチン(左)と小胞体(右)を断層撮影し、接着面からの高さに応じて色付けした画像です。F-アクチンは成長円錐の形を支えるように山型の分布を示しており、その内部では、軸索から伸びた小胞体の末端がさまざまな高さに配置されています。この画像から、小胞体がCaイオンなどを供給する「配管」として機能することが示唆されます。
野住 素広
P-06
働く細胞たち~きょうも元気にたんぱく質製造中!~
HEK293TにZsGreenを導入して光らせ、ウイルスベクター作成を行わせている最中の写真です。バイオ実験の世界に入ってわずか1年半ですが、何かにつけてよく働いてくれて何より丈夫。働き者の自慢の子です。
矢吹 真菜
P-07
SH-SY5Y細胞におけるミトコンドリアの免疫染色像
ヒト神経芽細胞腫であるSH-SY5Y細胞のミトコンドリアマーカーTom20(緑)、PGAM5(赤)を免疫染色、およびHoechst 33342にて核染色した細胞を、共焦点顕微鏡にて撮像した画像になります。SH-SY5Y細胞では、複雑なミトコンドリアネットワーク形成が確認でき、非常に美しいと思います。
馬場 大暉
P-08
ゼブラフィッシュ初期発生過程のDNA複製
256細胞期のDNA(シアン)とDNA複製因子(マゼンタ)のタイムラプス画像。細胞分裂後、外側に配置する染色体から複製が始まる様子を捉えた。
佐藤 優子
P-09
ショウジョウバエ初期胚におけるsingle-molecule FISH/免疫染色同時解析
even-skipped: マゼンタ、fushi-tarazu: グリーン、Dorsal: グレー
深谷 雄志
P-10
ヒトiPS細胞由来の骨細胞が生み出す3次元ネットワーク構造
ヒトiPS細胞から誘導した立体骨組織内部の骨細胞ネットワーク構造を共焦点レーザー顕微鏡で撮影し、20μm厚の立体構築画像をZ軸でプロジェクション処理した。骨細胞の樹状突起構造をPhalloidin(赤)、核をDAPI(青)で表現している。
本池 総太
P-11
【生命の芽生え】星形に広がる腸管オルガノイド
この写真の星形に広がる腸管オルガノイドは、再生医療や組織工学の未来を拓く「生命の可能性」を象徴しています。小さな構造の中に秘められた無限の力と未知の可能性を感じさせる一枚です。
Tatsuki Yamamoto
P-12
生体内で同調的に分化を開始する精原細胞と減数分裂を開始する精母細胞
マウス精巣を構成する精細管のホールマウント免疫染色像。セルトリ細胞(白)が分泌するレチノイン酸によって、同調的に分化を開始する精原細胞(白+緑+赤)と減数分裂を開始する精母細胞(白+緑)が観察される。一部の精原細胞(白+赤+青)はレチノイン酸応答性をもたずに幹細胞として維持されている。(白 = DAPI; 緑 = 抗STRA8抗体; 赤 = 抗PLZF抗体; 青 = 抗GFRA1抗体)
遠藤 墾
P-13
劇カワなウーパー団子
ハルラボの研究室内で飼育しているウーパールーパーです。人が部屋に入ると、ごはんを求めてこんな風に団子になって可愛く出迎えてくれます!笑
杉山 遥
P-14
あくびウーパー@おとね
ウーパールーパーを研究するハルラボ所属の投稿者が、普段からお世話しているウーパールーパーのおとねちゃんです( *´艸`)あくびの瞬間を奇跡的に収めたので投稿します!かわイイ(#^.^#)b
FN 三太子
P-15
キンギョ (Carassius auratus) 三系統のウロコの顕微鏡写真
本研究で体色比較に用いたキンギョ系統のウロコの写真。左からフナと同じ体色を持つ個体のウロコ、フナと茶色のキンギョであるチャキンの中間的な体色を持つ個体のウロコ、チャキンのウロコ。
佐藤 優里奈
P-16
CRISPR/Cas9によって作製された21番染色体長腕モノソミー
21番染色体のうち1本の染色体遺伝子領域34MbをCRISPR/Cas9により削除し、ミニ染色体を獲得した際の染色体核型画像です。
永川 真也
P-17
Dendritic cells and immune cell clusters (SLICs) in sublingual region
(UL) Whole tongue visualizes more YFP+ dendritic cells (single and clustered) in the posterior part of the sublingual region.(LL) Langerhans cells extend long dendrites in epithelial layer.(UR) SLICs extended from the lamina propria to the epithelium where XCR1+cDC1s are existed in epithelial layer. (LR) Size of SLICs increases in response to inflammation where dendritic cells and T cells resided in close contact with each other.
戸村 道夫
P-18
Immunostaining of PEG10 in the Mouse Blastocyst
Immunostaining of PEG10 (red) along with DAPI staining of DNA (blue)in 4.5 d.p.c. mouse blastocyst reveals that PEG10 is expressed in the cytoplasm and potentially released into the blastocoele. Peg10 is a retroviral-derived gene, paternally imprinted and indispensable for placenta development. Furthermore, Peg10 is translated with a -1 ribosomal frameshift into gag-like and gag/pol-like proteins, which possess intact capsid, nucleocapsid, and protease domains.
Fiona Sophia Maria Quirion
P-19
スッポン胚大脳正中部の融合部(HE染色)
スッポン胚(st.26)における大脳半球同士が“くっつく”プロセス、大脳半球間リモデリング過程を捉えたHE染色の組織像である。従来、このプロセスはマウスやヒトなどの哺乳類有胎盤類でのみ生じると考えられてきた。しかし、この組織像は爬虫類であるスッポンにも同様の過程が存在することを示唆した点で印象的である。(詳細はポスター番号:3P-531にて発表予定)
野地 亮太
P-20
Higan (彼岸)
Tracking mitochondria and ER in "ONE" human Fibroblast cell. Mitochondria are labeled with mCherry, and ER is labeled with GFP.
Karen Hwang
P-21
マクロファージにより貪食された葉緑体による多核化と巨大化した細胞
赤:細胞内に取り込まれたホウレンソウ由来の葉緑体の自家蛍光、青:マクロファージ核のHoechst33342染色、緑:マクロファージ細胞膜のWGA染色。マクロファージと葉緑体の共培養系で、多核化と巨大化といったマクロファージ細胞のリモデリング現象を見出した。高等動物細胞における植物特異的オルガネラである葉緑体の共存は可能か?の問いを追求する盗葉緑体現象のバイオミメティクス研究に一石を投じる一枚である。
原 菜月
P-22
ネマトステラのホールマウントISH
Nematostella vectensisという、透明な体をもつイソギンチャクの成体を丸ごと用いて、C3遺伝子のホールマウントISHを行いました。触手の内胚葉が特に濃く染まっています。他の個体と見た目をそろえるために論文には掲載しませんでしたが、触手が短くてコロンとして可愛いので、密かに気に入っていた写真です。
木村 鮎子
P-23
円形精子細胞におけるLaminの発現パターンと局在の変化
円形精子細胞では、分化の進行に伴い核膜に存在する Lamin の種類と局在がダイナミックに変化する。分化が進むにつれて、LaminのシグナルはAcrosome (Magenta) 直下を除く核の後極に限定して検出されるようになる。A-type Lamin (Red) のシグナルは分化の進行に伴って減少する一方で、精子変態期特異的な Lamin B3 (Green) のシグナルは増強される。Lamin A/C/C2: Red, Lamin B3: Green, DAPI: Cyan, PNA: Magenta, Scale = 5 μm
飯塚 瑞歩
P-24
貪食カップ形成するミクログリア
凝集した核に目掛けて周囲のミクログリアが突起を伸長し、貪食カップを形成しながら、囲い込む様子。
照屋 林一郎
アートワーク部門 / Artwork Category
A-01
顕微鏡画像から再構成した3次元バクテリアバイオフィルム
Vibrio choleraeが形成したバイオフィルムを共焦点顕微鏡で3次元スライス画像として撮影し、機械学習を用いた細胞セグメンテーションによって各細胞をラベル付けした。下のスケールバーは5マイクロメートル。
大村 拓也
A-02
PowerPointでここまでできる?!~パワーポイントのみで作成された概略図~
金銭的に余裕がなく、illustratorの更新ができず、やむなくPowerPointのみで概略図を作成することになったのですがあら不思議。思ったよりも上手にできました。手間暇はかかりますが、金銭的な負担がない方法であるため、今回「こんな方法もあるよ」という意味で掲出させていただきました。
矢吹 真菜
A-03
Role of Tumor Protein D53 (TPD53) in low-malignant oral sqamous cartinoma.
This is a graphical abstract of the study, "Tumor Protein D53 (TPD53) is involved in malignant transformation of low-malignant oral squamous cell carcinoma cells."
Yoshiki Mukudai
A-04
DNA bracelet
紙模型やビーズストラップなどは有名ですが、こちらは網み糸で作ったDNA状ブレスレットです。手に巻くとプラスミドになります。
長山 定正
A-05
ヒトと線虫の神経系マッピング
線虫 C. elegansは、より複雑な生物の脳を理解するための基本的なモデルとして広く研究されています。近年の研究では、線虫の神経系が人間の脳とどのように類似しているかに注目が集まっています。構成的モデルによる分析により、図のように驚くほどヒトの脳構造に対応することがわかりました。(参照:ポスター番号:2P-607)
大林 正晴
A-06
タンパク質精製
組み換えタンパク質の細胞内での発現および、抗タグ抗体を用いた免疫沈降による精製をイメージしたイラストです。
北嶋 杏菜
A-07
輝けるアカハライモリ
アカハライモリのアートです!キラキラして迫力がある赤い色使いですね!
杉山 遥
A-08
マウス
著作者は研究で、哺乳類の睡眠調節に関わる、L-PGDSという酵素について調べています。長年、本酵素の機能解析および構造解析は、主にマウス由来L-PGDSを用いてが行われてきました。このイラストには、いつもお世話になっている実験動物たちへの感謝の気持ちを込めたつもりです。PowerPointで6時間ほどかけて丁寧に制作しました。
野間 千夏