フォーラム
フォーラムテーマ一覧
※セッション番号について:
開催日 + フォーラム(F)+ -(ハイフン)+ 会場
(例)1F-01:第1日目・第01会場
※時間について:
19:15-20:30
※講演言語について:
E 英語 J 日本語
※フォーラムは現地開催のみとなります。
※ライブ配信やオンデマンド配信はありません。
19:15-20:30
- 亜鉛シグナル研究の新たな潮流
New insights into zinc signaling and molecular biology - オーガナイザー
深田 俊幸(徳島文理大学)、神戸 大朋(京都大学) -
詳 細
Zinc plays fundamental roles to control expression, activation, localization, etc., of various proteins. Zinc ion released from transporters acts as a signaling factor called zinc signal that participates in physiological conditions, so that perturbed zinc signal causes disease status. In this forum, we will discuss recent advances of zinc signaling with young researchers toward understanding its biological relevance in molecular basis.
19:15-20:30
- 若手生物学者による異分野研究交流
Interdisciplinary summit for young biology researchers - オーガナイザー
明果瑠 いるま(東京理科大学)、青木 遼太(東京大学) -
詳 細
本フォーラムは、分野横断的な学術研究に焦点を当てる。具体的には、異分野から着想を得て打ち出された研究について議論し、最新の知見や技術を共有することで、研究分野の更なる発展と新学術領域の創出を目指す。研究アプローチが多様化する昨今、興味対象や目的が本質的に同じであっても、材料や手法が異なるだけで異分野として隔てられ、閉鎖的な議論を余儀なくされる場合がある。次代を担う若手研究者には、独創的で意義のある研究課題を創出・遂行する能力が必須であり、一元的な知識体系や分野だけでは十分に研究を展開できない可能性がある。このような諦観的な現状に一石を投じるべく、国内有数の大会規模と研究分野の多様性を誇る日本分子生物学会年会を通じて、学際的な研究課題について横断的に議論し、新学術領域を独創する端緒を開きたい。
19:15-20:30
- 動物のアレはどこから来たのか-basal modelを使った実験進化生物学
Where did animal origin and complexity come from? - experimental evolutionary biology using basal models - オーガナイザー
中嶋 悠一朗(東京大学)、菅 裕(県立広島大学) -
詳 細
太古の昔に動物の多細胞化はどのように起こり、神経系はいつ獲得され、複雑な形質がどのように進化してきたのか? 多細胞体制や神経系の起源、発生や再生、共生機構の進化を理解する上で、現存動物に近縁な単細胞生物や原始動物(有櫛動物や刺胞動物など)を使った比較解析が有効なアプローチとなる。 本フォーラムでは、単細胞ホロゾアや原始動物といったbasal modelを使い、オミクス解析や遺伝子操作、ユニークな実験系を導入した最新の実験進化生物学の研究展開を紹介して議論する。
19:15-20:30
- 微粒子の脅威: 大気粒子と化学物質の生体影響に迫る
Health Hazards from Fine Particles: Challenges to the Biological Effects of Atmospheric Particles and Chemicals - オーガナイザー
三村 達哉(帝京大学)、吉田 安宏(産業医科大学) -
詳 細
現代社会において、都市部の空気中に浮遊する大気粒子と化学物質は、細胞レベルでは免疫攪乱・毒性を及ぼし、我々の健康に対する潜在的な脅威となっている。本フォーラムでは、「微粒子の脅威」と銘打ち、大気中の有害物質が引き起こす健康リスクに関する最新の研究成果を紹介する。昨年度着目した呼吸器や感覚器への生体影響から、学会キャッチフレーズの「新しい出会い」のもと、分子生物学、環境科学、医学、工学のより広い分野の専門家が微粒子の脅威に立ち向かうための持続可能な解決策に向けた公開討論を行う。
19:15-20:30
- UJA留学のすゝめ2024 日本の科学技術を推進するネットワーク構築
UJA Studying Abroad 2024. Functional network of Japanese researchers to promote science and technology. - オーガナイザー
赤木 紀之(福岡工業大学)、中嶋 舞(大阪大学) -
詳 細
海外日本人研究者ネットワーク(UJA)は、「留学のすゝめ」と題して様ざまな学会でフォーラムやシンポジウムを企画している。このフォーラムでは留学経験者にご登壇頂き、留学生活のリアルや海外での成功の秘訣、そして世界のサイエンスの現状を共有する。パネルディスカッションでは日本人研究者が世界で活躍できる高機能なネットワーク作りについて、会場からの疑問に答えながら熱く議論する。UJAアンケート(2019年)では、新しい時代に対応した研究への向き合い方や研究者のあり方が見えてきている。本フォーラムでは、様々なキャリアステージの留学経験者の体験談をご紹介しながら、これからの時代に個々人の研究留学の効用を最大化するための議論をする。大学院生、留学を目指す研究者、そして人材を育成する指導者に向けて、ネットワーク構築やキャリアパスについてアドバイスを頂き、日本の研究力強化と科学技術の推進を目指す。
19:15-20:30
- 感染症研究のリスクマネジメントを考える
Risk management considerations for the infectious disease research - オーガナイザー
黒崎 陽平(長崎大学)、篠原 克明(信州大学) -
詳 細
新型コロナウイルスのパンデミックを契機に、新たに感染症研究に参入した研究室やこれから自身の研究成果を感染症対策に応用することを検討している研究室もあるのではないでしょうか。感染症研究を行うには、感染症法やカルタヘナ法などの法令遵守を求められる場面があります。実験責任者(Principle Investigator)は実験室内外で行われる研究活動に責任があり、実験に携わる学生、院生、ラボスタッフの安全を確保する責務も伴います。今回フォーラムでは、病原体を使用する実験を始めるにあたって知っておくべき法規制や実験室でのリスクマネジメントの実践方法について、演者の方々に実例を交えて講演いただきます。討論では、安全な感染症研究について、実験マネジメントの視点から現在の課題を改めてと考えてみたいと思います。
19:15-20:30
- 第7回クライオ電顕ネットワーク・ユーザーグループミーティング
7th Cryo-electron microscopy network user group meeting
協賛:AMED 生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS) - オーガナイザー
荒磯 裕平(金沢大学)、阿部 一啓(北海道大学) -
詳 細
クライオ電子顕微鏡解析技術の目覚ましい進歩によってタンパク質の構造生物学は大きな発展を遂げ、日々新しいタンパク質の立体構造が解き明かされている。日本国内においても、全国各所にクライオ電子顕微鏡装置の導入が進み、各地に特色のある構造解析拠点が形成されている。こうしたクライオ電子顕微鏡解析を支援するため、我が国にはAMED生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)の支援システム“クライオ電顕ネットワーク”が存在する。ここでは日本中に整備されたクライオ電子顕微鏡装置を効率的に利用できる環境が整っており、これまで利用経験のない研究者でも、クライオ電子顕微鏡を用いた構造解析に取り組むことが可能となっている。本フォーラムでは、既存のユーザー、今後利用を考えている研究者、施設側の研究者が一堂に会し、クライオ電子顕微鏡解析の最先端の知見を共有し、多角的に議論することで、構造生物学研究の更なる発展を目指す。
19:15-20:30
- 動物分子生物学の進展: 基礎科学と産業応用
Animal Molecular Biology: Basic Science and Industrial Application - オーガナイザー
鏡味 裕(信州大学)、Guojun Sheng(熊本大学) -
詳 細
Advances in molecular biology are essential for elucidating higher-order life phenomena in animals. The processes from gamete fertilization to embryonic development and individual growth are controlled by gene expression. The elucidation of these molecular mechanisms is expected to make significant contributions to industries such as regenerative medicine, agriculture, energy. This forum will invite leading researchers in the relevant academic fields to discuss the basics of molecular biology and prospects for industrial applications from a wide point of view.
19:15-20:30
- マクロファージの新機能探訪
Exploring novel functions of macrophages - オーガナイザー
梅津 大輝(大阪大学)、稲木 美紀子(大阪大学) -
詳 細
マクロファージはその貪食作用によって病原体などの異物の除去により感染を防ぐほか、死細胞を除去することで炎症の広がりを食い止め、生体防御において重要な役割を果たすことがよく知られている。一方、近年、免疫に留まらず、代謝、組織修復、器官形成、及び再生など多様な生理機能を持つという認識が広がりつつある。本フォーラムでは、これらのマクロファージの新機能に注目して最新の研究成果について議論したい。
19:15-20:30
- ストレス適応に見るバクテリアの進化
Evolution of Bacteria through Stress Adaptation - オーガナイザー
河野 暢明(慶應義塾大学)、岸本 利彦(東邦大学) -
詳 細
生命の誕生から約35億年、生物は多様な環境ストレスに適応し進化を遂げてきた。進化は突然変異による多様性の創出、そして自然選択によって進行する普遍的な現象である。しかしその詳細なメカニズムはまだまだ研究の余地が多く残されている。本フォーラムでは、種内多様性、突然変異率、自然選択圧への応答といった進化の鍵要素に焦点を当て、ストレスや環境への適応過程に関する多角的な議論を発展させていく。この集まりを通じて、生命の進化という普遍的なテーマへの理解を深めることを目指す。
19:15-20:30
- 虫の会-まじめ版-11 分子生物学と昆虫学との"新しい出会い"
11th Insect meeting "new encounters of Molecular Biology and Entomology" - オーガナイザー
横井 翔(農研機構)、仲里 猛留(製品評価技術基盤機構) -
詳 細
昆虫学は地球上で最も多様な種である昆虫について、生態・分類・生理・遺伝子など様々な角度で解き明かすことを目的とした学問分野である。そこで本フォーラムでは、昆虫を用いた面白い研究をしている若手研究者に発表していただき、分子生物学会会員との交流・議論をすることを目的とする。若手の昆虫研究者と本学会会員との"新しい出会い"によって新たな議論や研究が生まれることを期待する。
19:15-20:30
- 網羅的解析を用いた生命科学の新展開
The Emerging Frontiers of Life Sciences Utilizing Comprehensive Analysis - オーガナイザー
中原 一貴(キングスカレッジロンドン) -
詳 細
近年、生命科学は多様かつ膨大な情報を蓄積し、これらの情報を用いたオミックス解析や大規模ライブラリを用いた網羅的解析を行えるようになった。これらの手法は生命の理解において強力なツールになることは明らかである。その一方で、解析において必要となる大掛かりな機材の維持や新規ライブラリ、レポーターの開発を全て一つの研究室で行うことは難しい場面も多い。そのような状況において、お互いの強みをいかした共同研究という形で研究を進めることが有効な場合もある。本フォーラムでは特色ある網羅的解析手法を用いた研究を展開されている先生や新規ライブラリ、レポーターの開発をされている先生をお招きした。フォーラムを通じて新たな研究のアイデアや共同研究のきっかけを見つけることを目的とする。
19:15-20:30
- 社会実装を見据えた先端分子計測技術の展開:分子・形・質のその先へ
Development of Advanced Molecular Measurement Technology for Social Implementation: From Molecules, Form, Quality and Beyond - オーガナイザー
小川 覚之(獨協医科大学)、上久保 裕生(奈良先端科学技術大学院大学) -
詳 細
近年の分子計測技術の進歩は、研究・産業・教育など様々な分野に大きな変化を及ぼしている。本フォーラムは、基礎研究に軸足を置きながらも社会実装・社会貢献・産業化を視野に入れて研究を展開している研究者の事例から、先端的分子計測技術とその研究展開・社会実装への取り組みを紹介する。生体分子・元素・複合体構造・抗体医薬・ポリマー・ダイナミクス・分子クオリティ・分子局在・分子デザインなど、先端的分子計測技術や分子制御技術とともに、その分子研究技術の広範な応用事例、社会実装を見据えた研究展開例を取り上げ、産業界・学術界はじめ多くの参加者の研究展開のヒントになる先端的分子計測情報を紹介する。時間の短いライトニングトークにより盛り沢山の研究応用事例を取り上げ、フォーラム終了後も先端分子計測のディスカッションが繰り広げられる空気が醸成されることを期待したい。
19:15-20:30
- 加齢に伴う血管の変容を起点とした個体老化機構
Individual aging mechanisms starting from age-related vascular transformation - オーガナイザー
渡部 徹郎(東京科学大学)、福原 茂朋(日本医科大学) -
詳 細
「人は血管とともに老いる」とオスラー博士は提唱したが、個体の老化過程に果たす血管の機能と作用機構には未解明な部分が多く残されている。血管は全身に分布し、組織に酸素や栄養分を供給することで生体の恒常性維持に重要な役割を果たすのみならず、近年では血管内皮細胞から分泌されるアンジオクライン因子が臓器の形成・維持を制御することがわかりつつある。本フォーラムでは、加齢に伴う血管の変容が個体老化に及ぼす作用についての分子から個体レベルまでの最新研究を紹介する。
19:15-20:30
- プログラムされたストレス: 真核生物に通底する発生・成長戦略を考える
Programmed Stress: What are Developmental and Growth Strategies Throughout Eukaryotes - オーガナイザー
大谷 美沙都(東京大学)、片岡 直行(東京大学) -
詳 細
生物は周囲環境の状況に合わせて発生や成長を調整する仕組みを備えており、転写、転写後調節や代謝制御といった多層的な制御ステップを介して自らのフィットネスを向上させている。こうした発生・成長制御は、ときに生物種特異的なメカニズムによって強く推進される一方、系統的に大きく異なる生物種間で、類似の制御メカニズムが繰り返し見出されることもある。本フォーラムでは、真核生物に深く共通した発生・成長制御のコア要素を探るべく、動植物を材料とするドライおよびウエット研究者からの話題提供を基に、オーディエンスも交えた公開討論を行う。とくに「真核生物の進化の中で、ストレスそのものが発生・成長制御要素として繰り返しプログラムされてきたのではないか?」といった仮説を公開検証することで、真核生物に通底する発生・成長戦略の真髄を議論したい。
19:15-20:30
- タンパク質工学の新しい展開を目指して -スプラ蛋白質工学の創起-
Towards a new paradigm shift of protein engineering -the start-up of SPRA protein engineering- - オーガナイザー
近藤 直幸(関西医科大学)、福井 健二(大阪医科薬科大学) -
詳 細
近年の結晶構造解析のハイスループット化や、構造解析の成功率が高いクライオ電子顕微鏡の台頭、AlphaFoldなどのAIを用いた信頼性の高い立体構造モデル構築の容易化などに伴い、タンパク質科学はここ数年で急速に発展してきている。この発展の恩恵により、タンパク質の形を見てその特徴を知り、古典的なタンパク質工学の実験手法である部位特異的アミノ酸置換法を用いてタンパク質の機能解析を進めることは比較的容易になりつつある。一方で、古典的タンパク質工学の自由度は主にアミノ酸20種類に限られているため、タンパク質の高機能化を目指したり、より詳細なタンパク質の作用機序を解析するには限界があった。本フォーラムではタンパク質工学の今後のさらなる発展を目指し、既存のタンパク質機能の自由度を超越する方法論や実際の実験例を紹介し、新しいタンパク質工学「スプラ蛋白質工学」の確立に向けた議論を進めたい。
19:15-20:30
- 生物の驚くべき能力と社会実装への展開:分子生物学から実用化研究へ
Exploiting organisms as biosensors: Bridging Molecular Biology and Practical Applications through Feasibility Studies
共催:日本生物診断研究会 - オーガナイザー
畠山 英之(HIROTSUバイオサイエンス)、原田 良信(量子科学技術研究開発機構) -
詳 細
ヒト以外の生物の中には驚くべき能力を秘めた種が存在し、その性能は最先端の機器・装置をも凌駕することもある。例えば、優れた嗅覚を有する生物を利用した匂いバイオセンサの研究開発やそれらの医療領域への応用が行われている。本フォーラムでは生物の持つ優れた特徴に着目し、それらを用いた分子生物学研究から実用化に向けた応用研究までを広範に紹介する。
19:15-20:30
- 分子生物学にもとづくCOVID-19の検証と総括
Review of COVID-19 from the viewpoint of molecular biology - オーガナイザー
新田 剛(東京理科大学)、掛谷 英紀(筑波大学) -
詳 細
COVID-19の流行による社会的混乱においては、感染症や疫学の専門家が政策決定に深く関与した一方、分子生物学の専門家は発言の機会をほとんど与えられなかった。そのため、COVID-19対策は統計データなどマクロの数字に基づいた議論に終始し、ウイルスやワクチンの分子的特徴に基づく科学的知見は反映されなかった。SARS-CoV-2の塩基配列に注目すれば、スパイクへのFurin切断部位の不自然な挿入やヒトACE2受容体に最適化された結合力などから、従前の人獣共通感染症とは全く異なる様相の感染拡大が起きることは、入国制限実施の遥か前から予想できた。また、ワクチンはコロナウイルスに対して長期的な効果が期待できないこと、さらに逆効果の可能性や頻回接種に伴う健康への悪影響の可能性についても、生命科学の基礎的知識から予見されていたことである。社会的な混乱が終息しつつある今、これまでの感染対策が本当に正しかったのかを科学的な観点から検討することは、将来の感染症に備えるうえで必要不可欠である。本フォーラムでは、COVID-19対策を免疫学、ウイルス学、バイオインフォマティクスの観点から検証・総括することをめざす。