ご挨拶

年会長 小林 武彦 第48回日本分子生物学会年会
年会長 小林 武彦
(東京大学定量生命科学研究所)

【年会長の挨拶 その2】

木村宏年会長と組織委員の皆様のご尽力により、第47回年会(福岡)が昨年11月末に無事に終了しました。生憎の天気にも関わらず、熱気に溢れ、素晴らしい会だったと思います。私が司会を頼まれた最終日の市民公開講座では、講演会が終わった後も、講演者(三浦恭子先生、藤島皓介先生)の周りに多くの高校生が集まり、質問の長い列ができました。高校生のみならず「スーパー小学生」も現れ、講演者に鋭い質問を浴びせて、会場を沸かせました。

さて、第48回年会ですが、パシフィコ横浜で現地開催のみで行います。今回のテーマは「このゆび、とーまれっ」とさせていただきました。通常の研究成果の発表、情報交換に加えて、共同研究やイノベーションにつながるような「新たな出会い」を後押ししたいと考えています。そのための企画として1日目と2日目の夕方から「マッチング企画」を行います。みなさんからどういう仲間を募りたいかという企画を募集します。その企画に事前参加希望者が5名を超えれば企画は成立で、集いの場所をポスター会場にご用意いたします。言い出しっぺの人を中心に自己紹介などから初めて、ワイワイやりましょう。大部分が初対面であるという前提で丁寧に知り合いの輪を広げていっていただければありがたいです。会場の都合で20 時半までとしますが、その後も二次会などでさらに議論を発展させてください。

そういった趣旨ですので、今回はオンラインなしでみなさんに現地集合をお願いしました。ご理解いただけると幸いです。「マッチング企画」以外の場面でもネットワーク作りを応援したいと思っています。一緒に新たな出会いを楽しみましょう。

私が今考えている企画は、「ノーベル賞を取りたい、あるいはそれに匹敵するような大発見がしたい人この指とまれ」 で行かせてもらいます。5人以上集まるかな?

2025年2月

【年会長の挨拶 その1】

「この指とまれ」企画で盛り上がろう!

こんにちは、小林武彦です。第48回年会長を仰せつかりました。

私は4年前の44回年会(塩見美喜子年会長@横浜)の組織委員長を務めました。44回年会はコロナ明けハイブリッド開催の第一回目で、状況次第ではオンラインのみになるというシビアな年会でした。スポンサー集め、抗原検査の無料提供、不測の事態に対する準備など、これまで経験したことのない大変なことがたくさんありました。しかしここで再開しないとこのまま分生の火が消えてしまうのではないかという危機感が、塩見年会長をはじめ役員を奮い立たせ、なんとか頑張れました。会を盛り上げるために分生応援ソング「毎日がPCR」もリリースしました(YouTubeでご覧になれます)。

さてそれから4年が過ぎ、再びパシフィコ横浜に戻ってきました。こんなに楽しく年会を運営できる日がくるとは夢のようです。実は使用料の高騰によりパシフィコ横浜は44回年会が最後のはずでしたが、事務局が頑張ってくださり、今回(48回)と次回(49回)を2回続けてパシフィコと契約することで、大幅なデスカウントをゲットし、なんとかまた横浜開催を復活することができました。

今回は6年ぶりの対面のみの開催となります。海外からの参加者も含めて皆さんに横浜に来ていただきたいです。テーマは「この指とまれ”Let's gather here, in Yokohama!”」です。新しい出会いから革新的な研究のタネを作る「マッチング企画」を毎晩展開いたします。「○○の研究をやりたい人この指とまれ」とか「留学先に悩んでいる人この指とまれ」「招待講演者の○○先生と○○について語りたい人この指とまれ」「科研費申請で悩んでいる人この指とまれ」「博士課程進学で悩んでいる人この指とまれ」のような感じで、初対面の人と知り合いになる企画をご提案ください。皆さんからあらかじめ「この指とまれ」企画を募り事前登録で5名を超えたら成立です。成立したグループには語り合う場としてテーブルとドリンクとおつまみを提供いたします。当日の飛び入り参加もOKです。夢を語り、仲間を作り、将来の革新的イノベーションにつながる場になれば幸いです。話しが盛り上がったら、引き続きkeep in touchで共同研究の芽を育ててください。もちろんそのまま2次会に行ってもらってかまいません。この企画で運命的な出会いがあることを祈っております。

それでは役員一同、2025年12月3-5日に皆さんとお会いするのを楽しみにしています。

2024年11月